なたでここ

言いたいだけ

ジャニヲタがフラれた話

今回の更新は山もなければオチもない至極個人的なメモ書きです。でも書かないと終わらないので書かせてほしい。

 

一昨日、東京に雪が降りしきる中、好きな人にフラれた。その後次々にありえない事実が明らかになり、本当に彼の人間性を疑い始めるところまで来ている。なんであんな男好きだったんだろう、百年の恋も冷めるわ!と言えたらよかったのだけど、私は彼に対して怒りや苛立ちこそ感じるが、残念ながら嫌いなんて到底言えやしないし、きっと声をかけられたらホイホイ会うんだと思う。アホかよ。でも本当に幕引きのクズっぷりがすごかったので、一切引きずってはいないのが幸いかなぁという感じ。

 

敬虔なジャニヲタとして約15/25年生きてきて、その生涯の趣味である「ジャニーズ」との向き合い方を一考する必要があるな、と思い至ったのは社会人になってからだった。学生身分では、他にやることがあってもジャニヲタとしてのルーティンを欠かしたことは数える程しかなかったのに、社会人になってからはぐんと増えた。録画を忘れる。雑誌を買い忘れる。シングルの予約を忘れる。大学に通って、帰りにバイトをして、いつも終電で帰っていたあの頃よりも、圧倒的に時間や睡眠は確保されているし、酒を飲む量や回数も減った。それなのに。ジャニヲタとしての矜持はどうした、と思ったこともあったけれど、とりあえずジャニヲタを頑張らないことにした。

 

そうしたら久しぶりに好きな人ができた。それが冒頭でフラれた人なんですけど。初めて会った時から勝手に運命めいたものを感じていたところはあった。外見はタイプじゃなかったけれど世間的に見たら(たぶん)かっこいい部類に入るし、何より性格がどストライクで、スペックも完璧だった。出会ってすぐに彼には彼女がいると知って、他人のものを盗る趣味はなかったので気持ちにフタをして2年が経っていた。その頃、不意に彼女と上手くいってない、と言われてグラグラして、彼らが破局するかしないか、という曖昧な段階から(その後2ヶ月としないうちに別れた)付かず離れずの関係を続けたまま1年とちょっとが過ぎて、一昨日、とうとうフラれた。

 

この1年ちょっと、今までにも増してジャニヲタ業務は滞った。というか、私は現実で好きな人ができると疑似恋愛(=ジャニーズ)の方には力を注げないタイプだったんだと思う。今まではそんな風になったことはなかったから、きっと今回は本気だったんだろうな、なんて柄にもないことを考えたりする。

 

この年齢になると、正直"付き合っている"という状態がよく分からない。明確な言葉があるかないかなんて判定基準にならないし、いわゆるAとかBとかCとかで関係性を定義付けるのも時代遅れな感じがする。じゃあ私と彼は何だったのか、と問われると、返答に困る。でも間違いなく付き合ってはいなかったし、きっとこのままズルズルするだけで一生付き合うことは無かったんだろうと思う。

 

私には彼を縛る権利なんてなかったはずなのに、"私という存在がいながらなぜ他に彼女を作ったのか?"という疑問が今でもずっと頭をぐるぐるしている。彼の中で私はそこまでの存在じゃなかったんだろう、それは別に最初から分かっていたことなのでどうでもいいのだが、じゃあなぜ謝るのかが私にはよく分からない。悪いと思ってるなら、謝る心当たりがあるなら、他に新しい彼女なんて作らずに私とずっと一緒にいてくれればいいのに。今更だけど、私はずっとずっとあなたの彼女になる準備は出来ていたし、多分これからもずっと準備万端で待ってるんだと思う。私がこんな気持ちでいることなんか知る必要は無いし知らないでいてほしいけど、こうやって彼の預かり知らぬところで文章にしないとやりきれないのでここにしたためている。恋愛をすると人間は皆ポエマーになると思うので、その辺にはどうか目をつぶってほしい。

 

私をフッてからの彼はすごく幸せそうだ。私がここ最近ずっと悩んでいたのと同じように、彼も一昨日まで悩んでいたのかもしれない。実は私も憑き物が取れたようでスッキリとした気持ちである。ただ、"フラレた"とは言っても、彼から具体的な言葉が引き出されることはついぞなかったのが至極残念でならない。結局は言葉すら満足に与えられないほどの存在だったのかもしれないな、なんて自虐に走っている。

 

ジャニヲタとして生きてきたせいで恋愛に対して不器用すぎる、と感じたことはこれまでの人生で一度や二度ではなかった。彼のことはなんだって知りたいし、向ける好意にレスポンスが返ってくるのも慣れない。自分がお金を払って現場に行くもの、という価値観が通用しないのもしっくりこない。そういうわけで、私はさぞ面倒な女だろうと自己分析している。自分の恋愛下手をジャニーズのせいにしているような気もするが、今はそうやって何かに責任転嫁しないとやってられないので見逃してほしい。

 

いい機会なので、この失恋に乗じてダイエットを成功させてやろうと目論んでいる。来週は美容院に行く予定だ。失恋のテンプレートをなぞっているようでお恥ずかしい限りだが、たぶんフラレた女は8割型この思考回路に落ち着くんだろう。少しでも綺麗になって彼を見返したいし、来たるNEWSのライブツアーの初日を迎えたい。

 

山もなければオチもない話をつらつらと失礼致しました。今日はHYのNAOとか、ドリカムのもしも雪ならなんかを聴いてとことん惨めな気分を盛り上げ(盛り下げ?)てますが、こう見えてわりと元気なので明日からまた強く生きていきます。頑張ります。