続・NEWSと「手」考
上の記事で新生NEWSが我々ファンと手をつなぎがちであるという考察をした。鉄は熱いうちに打て、と言うので、やる気のある内に宣言通り彼らの楽曲中の「手」のモチーフについて考察してみたい。前回は対象をWhiteツアーのセットリストに限っていたが、今回はNEWSの楽曲全てと、プラスしてテゴマスの曲についても考えてみたいと思う。
- 「つないだ手と手 つながる時間」「ドアまでの距離少し この手を離す時」―ずっと①
- 「繋いだ手を離さないで」―with me②
- 「ちょっとヤバめに 触れた指先」「繋いだまま 同じ歩幅」―SUMMER TIME②
- 「囁いた言葉が 握った手のぬくもりが」―ordinary②
- 「繋いだ温もり 綻ぶつぼみを」―生まれしきみへ②
- 「この手をつないで 僕らは闇の先へ」―36℃③
- 「握りしめた手から この気持ちのすべてが」―Lovin' U③
- 「Feel like a...ほら この手を掴んで」―メガロマニア③
調査結果はこのようになった。一期はわずか1曲、二期は3曲、三期は3曲。前回の記事を参照すると、三期ではトータルで7曲になる。
特筆すべきはファーストアルバム「Touch」収録の「ずっと」が、記念すべき“初手つなぎ曲”であることだ。「ずっと」は、NEWSデビュー当時のテゴマス*1が歌唱している曲である。「愛言葉~てをひいて~」の歌詞、「てずてってとって」から文字通り「手を引く」と「ずっと」になるというのは、本人たちに意図がないことは重々承知している*2にしろなんとも皮肉めいているようにも思えるし、何だか運命のようなものも感じてしまう。
そんなテゴマスの二人の曲の調査結果を以下に述べる。
- 「手を繋いだままで ずっとそばにいた」―ミソスープ②
- 「走り去ろうとした 手を握ったら」―キミ+ボク=LOVE②
- 「手を離して 「もう行くね」」「繋いだ手 離しはしないから」―キッス~帰り道のラブソング~②
- 「手をつなぐだけでもいいよ」「ぼくの手からきみの手に 熱が少し伝われば」―マルイチカラ②
- 「手を繋いで歩こう この道を」―チキンボーヤ②
- 「手と手つないだ 意味があるね」―Chu Chu Chu!②
- 「手をとりあって 駆け抜けよう」―ぼくらの空②
- 「All My Love つないだ手を All My Love 離さないでね」―アイノナカデ②*3
- 「かじかむ指をポケットに引き寄せて」―ユメタビビト③
- 「はぐれない様に 手を繋いだら」「ぎこちなく歩く僕の手を 無邪気に握った」―花火③
- 「戸惑う 僕の手をとり 駆け出す 長い黒髪」「ふいに 触れた指先 」―ハルメキ③
- 「この手を掴んで」―色鮮やかな君が描く明日の絵③
テゴマスが予想外に手を繋いでいた。12曲。「キッス~帰り道のラブソング~」なんて、カップリング含めて3/4手を繋いでいる。どんだけだよテゴマス。
NEWSとテゴマスでは曲の傾向がかなり異なるので一概には言えないが、一般的イメージに則って申し上げれば、NEWSは深夜バス乗ったけど一目ぼれしちゃって相手もまんざらじゃないから途中下車してランデブー☆な曲とか、ガンジスのほとりでチューしたい!*4なんていういわゆるウェーイ系というか、ひと夏(一夜)の恋を歌った曲が多いのに対し、テゴマスは非常にさわやかである。テゴマスには奇をてらった曲と言うのは少なくて、特に近年はアーティスト指向にシフトしていることもあって、「聴かせる曲」が多いように思う。
しかし、前回のエントリーと今回のエントリーを比べるとどうだろう、NEWSもテゴマスも手繋ぎ曲は王道で、かつファン人気もそれなりに高い曲が多いのは気のせいだろうか。
テゴマスが手を繋ぐシチュエーションとして特徴的なのが、一緒に並んで歩いている時に手を握る、というパターンの散見だ。下校中の初々しい高校生カップルが、まだチューなんて無理だからせめて手くらいは…つなぐ?といったかわいらしさがある。
NEWSの曲には決まったパターンを見付けられなかったので、私のイメージをお話することになるが、どちらかと言えば私たちは一歩下がってついていく側である。そこに初々しさはあまりない。スタスタ先に歩いて行かれてしまって、「もっとゆっくり歩いてくれないかな…」なんて思っていた私たちの手をちょっと照れながら「置いてくぞっ」なんていって引いてくれるような、そんな優しさと温かさと少しの強引さがあるように思う。結局一緒に歩いてくれるのは言うまでもない。
結局何が言いたかったのかよくわからなくなってしまった。私の悪い癖である。
先日テレビ誌を読んでいたら、「今年のNEWSは下半期も勢いが止まらない」という文言を見た。私からすると、2015年に入ってからアー写が三回も変わっていること自体驚きなのに。彼らはまだ切り札を隠し持っているというのか。とにかく、「ずっと」同じ歩幅で歩いて行けるように、「つないだ手」を離されないように、薄給ながらしっかりと貯金だけは怠らないようにしようと思う今日この頃である。